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空気清浄機は意味がある?|効くもの・効かないものと、効果が出る条件

空気清浄機

「空気清浄機って、本当に意味があるの?」

買う前にそう迷う人もいれば、買ったあとに「あまり変わらない気がする」と感じている人もいるかもしれません。

答えは、取れるものは取れる、取れないものは取れないです。そして、効果を出すにはいくつかの条件があります。この記事では、空気清浄機の得意と不得意、厚生労働省が示した使い方の条件、そして部屋の空気がどれくらいの時間できれいになるのかを、計算を交えて解説します。

結論:空気清浄機は「空気中を漂う粒子」には効く

  1. 取れるのは、空気中を漂う粒子:花粉、ハウスダスト、PM2.5、ペットの毛やフケなど。脱臭フィルターがあれば一部のにおいも
  2. 取れないものもある:CO2、一酸化炭素などのガス、床や布団に落ちたほこり、カビやにおいの発生源
  3. 効果を出すには条件がある:HEPAフィルター、十分な風量、人のいる場所の近くに置くこと、そして換気と一緒に使うこと

空気清浄機は「なんでもきれいにする機械」ではありません。得意なことを知って使えば、ちゃんと役に立ちますよ。

空気清浄機で取れるもの・取れないもの

取れるもの

家庭用の空気清浄機の多くは、ファンで部屋の空気を吸い込み、フィルターで汚れを取って吹き出す機械です。得意なのは、空気中を漂っている粒子です。

  • 花粉
  • ハウスダスト
  • PM2.5などの細かい粒子
  • ペットの毛やフケ
  • 一部のにおい(脱臭フィルターを備えた機種)

取れないもの

  • 二酸化炭素(CO2):人の呼吸で増えるCO2は、フィルターでは取れません。下げる方法は換気だけです
  • 一酸化炭素などのガス:各社のカタログには、たばこの有害物質(一酸化炭素など)は除去できないと注記されています
  • 床や布団に落ちたほこり・ダニ:空気清浄機が吸い込めるのは、空気中を漂っているものだけです
  • カビやにおいの発生源:空気中に出てきたものを減らすことはできても、発生源をなくすことはできません

厚生労働省が示した「効果を出すための条件」

厚生労働省は、2020年に感染症対策として商業施設などに向けてまとめた資料の中で、空気清浄機の効果と使い方を整理しています。

その中で、HEPAフィルター方式の空気清浄機には、空気中のウイルスを減らす効果があることは明らかだとする一方、定量的な効果の評価にはさらにデータの蓄積が必要としています。また、HEPAフィルター以外の方式は性能のばらつきが大きく、一律に評価するのは難しいとしています。

そのうえで、空気清浄機を使う場合の条件として、次の点を挙げています。

  1. HEPAフィルターによるろ過式で、風量が5m³/分程度以上のものを使う
  2. 人のいる場所から10m²(6畳)程度の範囲内に置く
  3. 外の空気を取り入れる風向きと、空気清浄機の風向きをそろえ、空気のよどみをつくらない
  4. 空気清浄機は換気を補うもので、窓を閉めて空気清浄機だけを使っても十分な効果は得られない

これは感染症対策として施設向けに示された条件ですが、家庭で空気清浄機の効果を引き出すうえでも、そのまま参考になります。

「空気清浄機があるから換気しなくていい」……と思っていた人も多いのではないでしょうか。

【内部リンク:24時間換気は止めていい?|仕組みと3つの方式、本当のコスト】

空気清浄機で、部屋の空気は何分できれいになる?

空気清浄機の能力を示すCADR(清浄空気供給量)を使うと、空気中の汚れが減るまでの時間を計算できます。8畳の部屋で、空気中に一度に出た粒子を8割減らすまでの時間を試算しました。

条件8割減るまでの時間
空気清浄機なし(24時間換気のみ)約138分
CADR 150m³/h約18分
CADR 300m³/h約9分
CADR 420m³/h約7分

※当サイトの試算。8畳・天井高2.4m、換気0.5回/h、粒子が自然に落ちる速さ0.2回/h相当、空気がよく混ざっている状態

換気と自然に落ちるのを待つだけでは2時間以上かかるところを、CADR 300m³/hの空気清浄機なら約9分、およそ15倍の速さで減らせる計算です。空気清浄機は「空気中の粒子を減らす」ことについては、確かな効果があるといえます。

「効かない」と感じるときに見直すこと

空気清浄機を使っているのに効果を感じにくい場合は、次の点を見直してみてください。

  1. 能力が部屋に対して小さい:CADRが部屋の広さに合っているか確認する
  2. いつも静音運転にしている:カタログの能力は、いちばん強い運転での値。静音運転では能力が大きく下がる
  3. 置き場所が遠い、ふさがれている:人のいる場所の近くに置き、吸込口と吹出口の前に物を置かない
  4. 床や布団のほこりが原因:落ちたほこりは空気清浄機では吸えない。掃除機がけや寝具の手入れと組み合わせる
  5. フィルターが目詰まりしている:プレフィルターのほこりを取り、交換の目安を確認する

特に4つ目は見落としがちです。東京都は、ダニのアレルゲンを減らすために、じゅうたんや畳などの床をゆっくり掃除機で吸うこと、布団を干したあとに表面を掃除機で吸うことを勧めています。空気中は空気清浄機、床や寝具は掃除と、役割を分けて考えるのがコツです。

空気清浄機と掃除、そして換気。3つそろえると、空気の変化をしっかり感じられるはずです。

あなたの部屋に必要な能力を確かめる

部屋の広さや気になる汚れを入れると、必要なCADRと、新旧それぞれの規格での畳数の目安を計算できます。

おうちの空気診断

部屋の広さと住まいの条件から、必要な空気清浄機の能力(CADR)・換気の過不足・冬の加湿量を計算します。2026年改正の新規格と旧規格、どちらの表示にも対応。所要時間は約1分。

  • 1 部屋
  • 2 気になること
  • 3 換気と気候
部屋の広さ

空気清浄機を置く予定の部屋の広さを入力してください。

約13.0 m²

人数が多いほど二酸化炭素がたまりやすくなります。

よくある質問

空気清浄機は本当に効果がありますか?

空気中を漂う花粉やハウスダスト、PM2.5などの粒子を減らす効果があります。8畳の部屋で、CADR 300m³/hの空気清浄機を使うと、空気中の粒子を8割減らすまでの時間は約9分と試算され、使わない場合の約15倍の速さです。

空気清浄機があれば換気はしなくていいですか?

いいえ。空気清浄機はCO2を減らせません。厚生労働省も、空気清浄機は換気を補うもので、窓を閉めて空気清浄機だけを使っても十分な効果は得られないとしています。

ウイルス対策になりますか?

厚生労働省は、HEPAフィルター方式の空気清浄機には空気中のウイルスを減らす効果があることは明らかだとする一方、定量的な効果の評価にはさらなるデータの蓄積が必要としています。空気清浄機だけで感染を防げるわけではありません。換気と組み合わせて使ってください。

空気清浄機を使っているのに、ほこりが減りません。

床や布団に落ちたほこりは、空気清浄機では吸い込めません。掃除機がけや寝具の手入れと組み合わせてください。能力が部屋に合っているか、静音運転ばかりになっていないかも確認しましょう。

まとめ

  • 空気清浄機で取れるのは、空気中を漂う花粉やハウスダスト、PM2.5などの粒子
  • CO2、ガス、床や布団に落ちたほこり、カビやにおいの発生源は取れない
  • 効果を出す条件は、HEPAフィルター、十分な風量、人のいる場所の近く、そして換気との併用
  • 8畳でCADR 300m³/hなら、空気中の粒子を約9分で8割減らせる(試算)
  • 空気中は空気清浄機、床や寝具は掃除、CO2は換気。役割を分けて考える

出典

※時間の試算は、空気がよく混ざっている状態で、一度に出た汚れが減っていく場合の計算です。実際の部屋では、空気の流れや汚れの出方によって変わります。

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